シニアホーム鯨洋は、紀南の地としては、初めて介護付有料老人ホーム（特定施設入居者生活介護）として、
平成23年6月に開所いたしました。

この施設の名は法人創立者 南條早苗の父、福本清一郎の俳号「鯨洋（げいよう）」に由来して名付けられました。
「鯨洋」は、苦学して19歳にて歯科医師国家試験に合格し、歯科医となるかたわら、若き頃より高浜虚子先生と阿波野青畝先生に師事し、この田辺にて「田辺ホトトギス」を結成、後に同人誌「花蜜柑」を創刊、俳句の創作、普及に努め、今なお、多くの方々にその名を記憶していただいております。また忘れられていた熊野古道に注目し、昭和27年頃より多くの仲間と共に王子跡を吟行し、昭和44年「句集くまの九十九王子」を刊行、現在、世界遺産となった熊野古道を世に思い起こさせた先人の一人として認められているところです。

先に開所した隣接施設「こみの」の名の由来である創立者の母玉恵、俳号小蓑女（こみのじょ）とは、虚子先生のもとで共に俳句を学んだ仲でした。
つまり、「こみの」と「鯨洋」は、夫婦であり、したがってこの二つの施設は、住宅型有料老人ホームと介護付有料老人ホームの夫婦（めおと）施設として、皆様のお役に立てるよう、手をたずさえて運営していく所存です。

職員一同、皆様のご利用を心よりお待ちしておりますので、是非お気軽にお立ち寄りください